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★お仕事四方山話★ |
裏話、秘密話色々だぜい(J ̄∇)ゞ 尚、ここでの話はどこぞで引用したりリンクしたりしない様 お願い致す。 |
以下の表紙周りがその顛末である。 笑っちゃうのは、カバーを外すと、元々の表紙が残ってる事だ。 いかに、ギリギリになって差し替えが行われたかが、分かろうと言うものだ・・・。 しかも、未だ、編集長からは何も言ってこないゾ? いったい全体どうなってるのかね?σ( ̄◇ ̄;) |
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これが、その表紙・裏表紙 そして、カバーを外した 状態である。 笑うっしょ・・・(−_−;)「" 下段左が、カバーを 外した表紙だ。 元々の表紙画が残って いるのダ。 |
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持ち上がる事になる・・・( ̄○ ̄;) 事の発端は2002年に桜桃書房が倒産してしまった事に始まる・・・ 9月に単行本を発行予定だったが、会社が危ないだのなんだので1度延期と言うか中止と言うか・・になる。 それで、色々なところを当っていたら、また出せるかもと言うので出す事にするのだが・・・・ 結局またもやダメになる。前回の時点では杞憂だったものが残念ながら、果てしなく現実味を 帯びてきたって事だな・・・・(^^;;; それで、またもや知り合いを通して営業してたわけだが、某T書房が出してくれる事に・・・。 だが、しかし、年末とうとう本当に桜桃が潰れてしまった為、後始末や、発行済みの単行本の 権利関係ですったもんだしていた為、某T書房の話はほったらかしであった。 そうこうしている内に年は明け・・・2003年。なんとか、別口に潜り込んだ桜桃の担当編集が 去年の中止になってた単行本を出しましょう・・・という事になる。当然その線で全ては進んで いたわけだが、そこへまったく去年以降連絡の無かった某T書房より連絡が入る。 去年の単行本の話ですが、3月に出しましょう・・と言うわけだ・・・。 しかし、既に別口から出る事で話は纏まっているので、当然原稿が無い・・・然るに・・・ 他の原稿は幸い充分余ってたので、それを纏めたものを某司からは出して貰おうと言う事に なった・・・それで、話を進めていたのだが、T書房は昔から、上司や社長がやたら口出ししてくる会社として 密かに有名であった事を憶えておいて貰いたい・・・。 さてさて・・・話は進んで・・・カラー4C・・つまりは表紙と裏表紙他である。 それのアイデアつーか、初案を出してくれというので、出す。発行された単行本の中表紙が 当初の表紙である。裏表紙は元々「Trauma」の旧桜桃バージョンで使う為に描いた「Girls Tough !」の ヒロイン明日美のイラストをあてる予定であった。表紙は当初描いたバージョンは、 表題作「Pungent Scent」のヒロイン浅黄と、浅黄に絡む兄のイラスト・・・つまり発行済み 単行本の中表紙になっているイラストだ。 ところが、某Tの編集長から、絡みは止めて 女の子ピンにしてくれと注文がついた・・・私としては、女の子の爽やかなイメージが好きだが・・・ 昨今の単行本事情により、ハード目の絵を余儀なくされていたし、またその方が売れ行きも良いらしい ので・・・わざわざ気を利かせてそうしてやったのだが、お気に召さなかったらしい・・・。 じゃによって・・仕方なくピンで浅黄が下着の上に寝そべってパンツを咥えている絵を描く。 しかーし・・・その案にもクレームが・・・( ̄○ ̄;) パンツを咥えてるのがいかんらしい・・・。 そうこうしている間に、依頼されていた別口の雑誌の仕事の〆切りが目前に迫ってくるのであった。 と、言う訳で、〆切りにテンパっていたその日・・・電話があったわけだ・・・。 話しは前後するが・・・当初某T書房の単行本は3月20日に発行予定であった。・・・そういう訳で・・・ 雑誌の入稿を24日に定めていたわしは、それにむかって驀進していたのだ・・・単行本のカラーは わしの感覚では20日発行であれば、25日か26日でもなんとか間に合う筈である。だから、当然の如く 雑誌の原稿を優先していたらば、某T書房の編集長から電話が有り・・・表紙イラストの事で 打ち合わせしたいと言う・・・先に話したパンツ咥えて無いバージョンにしてくれと言う話である。 そのバージョンならなんとかOKだと言うので、じゃあそうします・・と返答し・・・原稿をやっていると またまた電話が・・・。その内容は・・・印刷所がどうしても24日にカラーを欲しい・・と言うものであった。 24日に入稿しないと、印刷事故になる等といきなりぬかすのだ・・・( ̄○ ̄;) 人が〆切り前で疲れている ところへもってきてだ・・・・。もっと早く言えよ・・と言うか・・・なんだ?20日発行だろ?・・・・なに?え? 3月8日発売になった?・・・・・・・は? なんじゃそりゃ・・・・? はっきりとは言わないが・・・付き合いの有るフリー編集者と考えた結果・・・多分、誰かが予定を狂わせた 為・・・偶然にも本文を入稿していたわしにお鉢が回って来たのではないか?・・・と言うものであった。 そう・・・気を利かせて先に本文(漫画の原稿全部って事ね・・・)を入稿していたのがアダになって しまったのダ( ̄○ ̄;) 某T側はすぐにも出せると踏んで言ってきた訳だが、こちとら〆切りの真っ最中 である・・・。そういうわけで・・・口では、いや・・・絶対無理です・・・と、言いつつも、無理を通せば道理が 引っ込むの言葉通り、無理をしてパンツ咥えないバージョンと、元々表紙にしたかったバージョン(これは 中表紙用)・・それに、裏表紙用の明日美のイラストを足して仕上げて、24日に渡してやったと思いねえ。 おかげで、雑誌の原稿は遅れてしまったのだ・・・(こちらはなんとかなったので良いが・・・)。 さてさて、その夜・・・またまた電話があった・・これは中継しているフリー編集からのものである。 言い難そうにしながらも話す・・・その内容を聞いて、愕然としたね・・・・(-_-#) その内容とは・・・受け取ったカラーで表@、表C(表紙、裏表紙の事)をデザインして編集に見せたが なにせ、某T書房は何事も社長が最後に決めるという愚かな慣習が延々生き伸びていて、 社長はH本の出版社にも関わらず、単行本の表紙はHなものがお嫌いなのダ つまり・・そういう事で・・・カラーを見せられた社長は・・・なんと! わしが忙しい中さんざん気を使って 描いてやった表紙を裏表紙に廻し・・・裏表紙用に描いた、明日美の超元気イラストを表紙にせよと 命じたのである・・・「Pungent scent 魅惑の香り」と、言うタイトルからも分かる通り、表題作がメインで あり、表紙もそのタイトルに合わせたキャラの表紙でなければならない筈なのにダ! 先にも書いた通り、元々向こうが無理なスケジュールをゴリ押ししているので、印刷所もそのつもりである。 つまりは、24日午後6時辺りまでに何がなんでも印刷所に入れたいのだ・・・ああ・・それなのに 某T書房の〇×社長の愚かな我侭により、編集部は蜂の巣を突ついた様な騒ぎになってしまった。 入稿されなければ、出版事故である。 無力な編集長はそれでも微かな抵抗を試みたらしいが 〇×社長に仕える、×〇専務までおでましになり・・・結局、表紙と裏表紙は入れ換えられてしまったの だった・・・この私に何の連絡も無いままである・・・・。 事後承諾のつもりだったのか? それとも、自分のとこで出す印刷物は作家の意向などどうでも良く・・・ 勝手にし放題だと信じているのか・・・・阿呆の考える事は私には理解し兼ねるがの・・・(-_-#) 有り難う・・・裏表紙を表紙にした本を出してくれて・・・・無理なスケジュールを無理を押してまで 描いてあげた作家に対する恩を仇で返す仕打ちも感心してあげよう・・。 明日美のイラストにも勿論良く描けた自負があるが、しかし、それが表紙では・・・売れ行きが悪くても わしのせいでは無いよ? 単行本ほ売りたくはないのかね? 馬鹿なのか?頭の中には糞が詰って いるのか?・・・思わずワムウの科白を引用してしまったではないか・・・・(J ̄∇)ゞ そう言えば、昔一水社での2冊目の単行本(放課後微熱クラブ)の時にも中表紙と表紙を入れ換え られてしまったが・・・その時は時間も無かったが、あのタコ編集長でさえ事前に一言断わりを入れて きたんだがね・・・・某T書房からはなんの音沙汰も無いね・・・・一言あっても良さそうなものでは有るが。 そう言う訳で・・・・某T書房刊の単行本は実は裏表紙が表紙の印刷事故である・・・しかも故意の・・・ みなさん、裏表紙が表紙と思って読んでおくれ・・・。どっとはらい。 |
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中ノ尾のファースト単行本「気まぐれな天使たち」のタイトルは、 デビューする前から決まっていた? 実は、あのタイトルはその何年も前に思い付いてたのだ。・・・・つーかー、偶然出来たとゆーか。 『昔昔、まだまだ美少女系のコミックスが殆ど出版されてなかった頃の話じゃ。 或る所にまだ中ノ尾 恵と名乗る前の若者がおった。その若者はとある平塚の本屋で偶然 ある漫画の単行本を目にするのじゃ。その時はしかし、若者は買うのを躊躇ってしまい、結局 帰宅したのじゃが、後々になってだんだん欲しくなった。 矢も盾も堪らず数日後に又、件の地を訪れ、早速購入しようとしたのじゃが・・・ ああ、なんという不運ほんの数日の間に誰ぞに買われてしもうておった。 若者は考えた末注文して取り寄せて貰う事にしたが、はたと気が付いた事には なんと、本のタイトルをよう覚えておらなんだ。作者名も当時其れほど有名では無かった そのお方のこと・・・考えてもとんと思い出せぬ。 そこで、確かこうだったかというタイトルを本屋のおやぢに告げたという次第。 そのタイトルこそ「気まぐれな天使たち」というものじゃった。これにて、お話は御仕舞い』 ・・・って、これじゃあ全然意味判んないって?(笑)・・・そりゃそうだ・・・あははは・・・。 ちなみに、その本の本当のタイトルは内山亜季作「気ままな妖精」でした。・・・なんと、出鱈目な と、ゆーか、嘘のタイトルだったのに取り寄せられてきたのだよ。その本屋のおやぢが偉いのか 取次ぎの担当が偉いのか、それは謎だが兎に角私はその単行本を手に入れたという訳。 多分、思うにその「気ままな妖精」は美少女漫画の単行本第一号だったと認識してるんだけど 誰か異論・・・とゆうか、正しい情報を知ってる人いるかな? まあ、そういう訳で中ノ尾はその間違えてしまった、自分で創作したタイトルをいつかどこかで 使ってやろうと思って数年。怒涛のデビューに続いていきなりの初単行本の話が出た時に これにしたいと編集に申し出たんだな。長すぎると最初難色を示されたが、何がなんでも このタイトルにしたいと強引に押しきって「気まぐれな天使たち」は世に出たのでした。 ああ、これが怪我の功名ってやつかいな(違う気もするな・・・笑)。 |